昨年好評だった定年前の備えを考える50代向け講座、今年も昨年に引き続き、安部博枝さんに講師をお引き受けいただき講座を実施しました。
「キャリア」と聞くと仕事が連想されがちですが、過去→現在→未来へ続く「生き方」「働き方」であり、それは自分によって意味づけられたもの。
時代とともに職業や地位などの外的キャリアより、価値観や動機など内的キャリアを重視する傾向にあります。
社会環境も変化する中、年齢を重ねたことによる仕事や家庭での役割の変化もありますが、その中で自分ができることを再発見し、自分のやりたいことを明確にしていくことが大切です。
第1日目は、振り返りの部分を大切にして、これから予想される環境変化についてのグループワークを行った後、各自でキャリア年表を作成するワークを行い、グループで共有しました。
普段なかなか仕事の場では自分の棚卸をして他者に話す機会はないと思いますが、短いながらも振り返る時間をつくってそれを他者にアウトプットすることで、自分の得意なこと、やりたいことの整理、理解につながっていたのではないでしょうか。
なお、この日は、フミコム朝活「グラフィックレコーディング入門講座」の受講生3名の方が実践練習として、講座の様子をグラレコしてくださいました!
人によって選び取るキーワード、まとめ方にバリエーションがあるのが醍醐味ですね。
講師の安部さん、受講生の方にも大変喜んでいただけました。
2日目は、前回の自分自身の棚卸しを踏まえて、地域活動などに踏み込んでいくために自分を知る、地域を知る、そして5年後にどんな自分でありたいかの未来キャリアを描いてみました。
企業のように明確な組織の目標があってそれに向かってみんなで動くものと違い、地域にさまざまな価値観によりさまざまな活動をしている方がいます。
自分の正しさが相手の正しさとイコールとは限らない。
それは「間違い」ではなく、「違い」なんだとの講師のお話しが印象的でした。
最後のセッションでは、昨年度本講座を受講された2人がゲストとして登場。
お一人は、早期退職をしたのち、時間を有効活用してフミコムを含めさまざまなところでセミナーを受講するなど動いてみた結果、縁あって現在はこれまでとは違う業種の仕事に再就職。さらに、講座の受講をきっかけに出逢った仲間と定期的に集まって情報交換などもされているそうです。
もうお一人は、仕事中心の生活の中、奥様に勧められて講座を受講。思い切って仕事への向き合い方を見直し、長期休暇を取って海外旅行をしてみたことから仕事へのメリハリをつけること、そして仕事以外の活動にも参加してみることから新たなつながり、世界が広がったとのお話が。
まずは仕事以外の世界に一歩フミコもうと視界を広げてみる、気軽に参加できそうなものからフミコんでみる。新たにつながろうとする思いがいつしか地域にフミコむハードルを下げてくれるかもしれません。
受講された皆さんが1年後どのように変化されているか。“同窓会”が今から楽しみです!
そして2日目も、グラフィックレコーディングの練習で2名の方が実践してくださいました!
こういう形でスキルを活かして地域活動に参加していくのも素敵ですね。
今後もフミコムでは多様なアプローチで地域に関わる方の応援をしていきます。