第1部の基礎編では、「ファンドレイジングとは何か」と「基本ステップ」を学ぶことをゴールにしました。
ファンドレイジングというと、資金調達の手法についてと思われがちですが、そもそも、どういったことが社会課題になっているのか、それに対して自団体はどのような活動内容をしているのかを伝えることを通じて協力の輪を広げて、お金に限らず様々な資源を集め、それによって社会課題の解決を進めていく取り組み全体のことであると学びました。
そのためには、まず自分の団体が何を目的にどんなことをしているか、どんな社会を目指しているかを明確に周囲に伝えられることが大切です。
基礎編の最後には、参加者の皆さんにも1分スピーチを考えていただき、何名かの方に発表してもらいました。
皆さん短い時間ながら自分の活動について上手にまとめてプレゼンされていました。
寄付者を含め関わる人が、幸せになる、それがファンドレイジングの醍醐味です。
第2部の戦略編では、「なぜ、誰から、誰が、いつ、どこで、どのように、いくら」寄付を集めるのかというファンドレイジング計画を立てていく上で必要な5W2Hの視点を学びました。
誰をターゲットに計画を立てるのか、その上で現状のステークホルダー(関係者)には誰がいて、どのくらいの距離感なのかを考えることが大切で、それぞれの階層によって呼びかけるメッセージの内容も変わってきます。
時間の関係で、階層ごとのメッセージのつくってみるワークは実施できませんでしたが、どのように考えていくかのイメージは参加された皆さんにお持ち帰りいただけたのではないでしょうか。
参加者の皆さんからは
・まずは団体のメンバーで団体の魅力・目標をしっかり考えてみたい。
・活動の差別化をまとめてアピールすることの大切さを学びました。
・団体内での共通認識をつくっていくことが大事だと改めて認識した。
などの声が聞かれました。
また、講座終了後は希望のあった2団体に対して個別専門相談会を行いました。
上にも書いたとおり、ファンドレイジングを考えることは、そもそもの社会課題の所在、そしてそれに対するアプローチをどう伝えるかを考えること。広報的な側面にも踏み込んだ熱のこもった相談の場となりました。
今後もフミコムでは、地域活性化や地域課題の解決のために取り組んでいる活動・団体を応援していきます。講座の機会でなくても、随時ご相談もお受けしておりますのでお気軽にお問い合わせください。