家庭や学校、職場、地域社会、そして被災地・避難地などにおいて、周囲の人々を支え、
必要に応じて心の応急手当(プライマリケア)を行う最小限の訓練を受けた市民のプチカウンセラー(=コミュニティ・カウンセラー)を増やそうと活動する、コミュニティ・カウンセラー・ネットワーク代表理事の田中 純さんを講師に迎え、チームづくりをする際のコミュニケーションのヒントを学ぶファシリテーション講座を開催しました。
「ファシリテーション」という言葉のイメージは参加者それぞれで異なりそうですが、ここでは、短い時間ながらも「合意形成」、「教育研修」、「問題解決」、「体験学習」などに生かすためのノウハウがたっぷり。
今回は講師がカウンセラーであることをベースとした「ファシリテーション」の考え方。
何かに挑戦するためには、安心・安全がある「ホーム」が必要。チームづくりをしていく上では、どう「ホーム」をつくっていけるのかこそが「ファシリテーション」であると学びました。
初日は、あるモノや行動が自分にとって「快適ゾーン」か「挑戦ゾーン」か「パニックゾーン」かを動きながら考えてもらったり、
「ホーム」の大切さを、ゴムひもを持って移動するワークを通して学んだり、
最後は外に出て、遊びの要素たっぷりのチームビルディングのワークを行い、チームごとに自らトロフィーとなってチームを表現しました。
2日目は、「チャレンジを支え、心の安全地帯(ホーム)になり、チームをつくる」ことがファシリテーションの基盤となる考え方であることを振り返り、まずは一人ひとりが違う「多様性」を体感するワークを行いました。
それから、チームとして大事にしたい価値観とそうでないものを明らかにしながら共有していくワーク、
関連性のあるカードを一人1枚ずつ持ち、お互いにカードを見せ合わずに順番に並ぶワーク、
円の中にある数字をみんなで手分けして順番に踏んでいくゲーム要素満点のワークなどを行いました。
まさにタイトル通り、遊びを通じてコミュニケーションを円滑にし、チームの中の心の安全地帯をつくっていく「ファシリテーション」。講座の中でも大切だと学んだ「振り返り」をしっかり行うことで受講生の皆さんが今後の活動のヒントを得られていたらと願っています。