区内に19校ある大学をはじめ、高校や専門学校も数多くある文京区。
今回初めて、「学生支援担当者会議」を開催しました。
『学生を支援する』という枠を広げ、高校の社会貢献担当・大学で地域コミュニティを研究する先生・ボランティア団体の顧問・留学生支援・当事者の学生など、さまざまな立場で集まり、学生が地域活動をする上で、周囲の大人がどうかかわっていくか?について話し合いました。
そもそも開催のキッカケは「企業」の方からの相談でした。
「フィールドワークとして受け入れる学生に外部の支援者がどう関わればいい?ルールはあるのか?」という問いかけです。
ボランティア、フィールドワークやインターンで学生(高校生も含めて)活動の場は広がっていて、より多く学生の活躍が望まれています。今回は学生を支援する側の課題感の共有から始まり、より学生たちが地域社会で活躍するために、学校を超えてフラットに語る場になりました。
自己紹介の後、参加者一人一人が「学生×地域活動においての課題感」を発表しました。
・地域の活動情報をより多くの学生にどう伝えていくか?
・活動する上での心構えとして何を伝えるか?
・活動を継続していくためには何をサポートすればいいか?
また学生からは
・地域の大人との距離感が難しい。
・自分たちの活動の意義を参加していない学生にどう伝えるか?
などさまざまな意見が出ました。
2つのグループに分かれて、主な課題感について、アドバイスや深堀をして盛り上がりました。
〇学生が、いざ地域に出てみても、実際にどう動いたらいいのか戸惑ったり、遠慮してのびのびの活動できない場合がある。
→学生側に、活動に参加する際の心がまえを伝えるのはもちろんのこと、各地域の団体さんに、学生を受け入れる際のコツや、最近の学生さんの状況(アルバイト等で忙しい場合も多い、等)を伝えておくことも大事。
〇学生支援者の役割として、学生個別に対応するだけでなく、大学内や他大学にすでに活動している学生や学生団体等を紹介することも重要。学生同士が情報交換することで、気づきが得られる場合もある。
〇大学の活動の一環として学生が活動する場合、必要経費(交通費)の考え方はどうしているか。
→各大学、各活動プログラムの位置づけにより状況は様々。
〇より多くの学生に情報を届けるにはどうしているか?
→SNSの発信はもちろんのこと、影響力ある学生の口コミから広がること。
→大学内の関係部署、高校であれば担任に理解をしてもらうよう、情報を全体に発信すると同時に伝えたいグループや個人にもはたらきかける。
など…さらにフミコムをはじめとした文社協各部署から学生に関わってもらいたい取り組みについての事例提供も行い、話題は尽きない、あっという間の2時間でした。
まとめとして、それぞれに今日の気づきを一人一人書いてもらいました。
(主な今日の発見・気づき)
・他の学校も同じような悩みを抱えているのがわかりました。こういった機会を重ねて一緒に克服したいです。
・情報の伝え方の工夫ひとつで、学生(生徒)たちの人生に大きな影響を与え得るキッカケを提供することができる。思考停止せず、常に工夫すること。
・担当者自身が継続し、学生(生徒)に寄り添う心を忘れない。など
参加された皆さま、ありがとうございました。