1回目は、「自分再発見」がテーマ。はじめに満足できる生き方をするためのキャリアデザインの基本として、「Will=やりたいこと」「Can=できること」「Must=役割・使命」のバランスと、社会環境の変化について考えました。
その後は、キャリアを振り返り、自己理解を深めるべく、キャリア年表の作成を行いました。仕事上、生活上での主な出来事、転機、影響を受けたことや人などを書き込んでいき、その出来事を通じて得られた能力・経験・人脈などを振り返ってもらいました。記入が終わってからは、それをグループ内で発表。自分の個人的な話を開示できるのは、お互いの信頼感の上に成り立ってこそ。思いを引き出すような頷きや相槌があちこちで見られました。
2回目の最初は、フミコム職員より、「地域」「地域活動」や「地域活動についての情報の得方」についてのお話をした後、実際に地域活動を行っている団体の方にお話をしていただきました。多様な価値観の方が集まる地域活動で地域の方とのかかわり方のお話は、受講生の皆さんにとってもヒントとなることが多かったようです。
さらに「自分再発見」は続きます。満足する生き方のための価値観を発見するため、自分が生きる上で大切にしている、大切にしたい価値観を各自5つ挙げ、それをグループで発表しあいました。価値観の違う他者の話を聴き、受け容れることは地域活動をする上では大切なポイントになります。
「自分再発見」の最後のワークは、コミュニケーション上の強みと課題を知るため「交流分析」という診断を行いました。対人関係のトラブルは、その人独自のものの見方や考え方、そこから付随する行動パターンがあることに気づいていないことで生じることが多いので、自我の状態を振り返ることは、自己理解にも他者理解にもとても役立ちます。
自己の振り返りを行った上で、最後に5年後の理想のライフスタイルを描いてもらいました。職業、学び、家庭、地域活動、余暇活動について現在はどういうバランスであり、5年後はどのようなバランスですごしたいのか、その差を埋めていくことが今後の目標となります。
講座終了後、有志で懇親会を行いました。受講生の皆さんからは「このメンバーでの同窓会を行って欲しい」という声が多数。進捗状況の振り返りは仲間と行うことでよりモチベーションアップにもつながります。講座で終わりではなく、むしろ地域活動のはじめの一歩はこれから。フミコムでは引き続き情報提供をはじめとして受講生の皆さん一人ひとりのフォローアップも継続していきます。