文京区には19の大学があり、その数は東京一です。
文京区社会福祉協議会 地域連携ステーションでは、各大学による社会貢献活動、地域連携活動の推進を目的に学生支援担当者連絡会議、学生ソーシャルアクション連絡会のネットワーク会議を定期的に開催しています。
昨年度も開催した地域活動報告会は、前回より更にパワーアップし、10大学16団体の学生のみなさんが集まり、各地域で取り組んだ地域活動や貢献活動の成果を発表していただきました。
この報告会は、年度内に行われた各大学の地域連携にまつわる取り組みを報告し合い、他大学の取り組みについて知りながら、学生同士の交流を図ることを目的としています。
今回の報告会の進行は、拓殖大学放送部の井越さんに務めていただきました。
井越さんのプロのような落ち着いた声と、丁寧な進行で報告会の幕が開けます。
会の冒頭では、文京区社会福祉協議会 大川事務局長、そして拓殖大学地域連携センター 長尾 素子副センターにご挨拶をいただきました。
今年度は10大学16団体が発表を行いました。
前半は主に文京区を拠点に活動した団体、後半には文京区に限らず他の地域でも活動を行った団体の部門と分類し、登壇していただきました。
当日の参加者向けに配布されたパンフレットの掲載文を登壇順にご紹介します。
(主に文京区を拠点に活動した団体)
①【中央大学】よりみちひろば
タイトル:『学習支援・子ども食堂』
活動紹介文:「よりみちひろばは、中央大学茗荷谷キャンパスを拠点に活動するボランティアサークルです。昨年6月から、小学生~高校生を対象に月1回の学習イベントを行ってきました。英語や理科実験、社会、SDGsなどのテーマについて扱い、「勉強って楽しい!」と感じてもらえるイベント作りを心がけています。現在は子ども食堂の開催準備を進めています。」
②【日本女子大学】つながる子育てプロジェクト
タイトル:『地域と子どもをつなぐ』
活動紹介文:「日本女子大学の社会連携活動支援助成の活動チームとして採択された、日本女子大学家政学部児童学科に所属する7人で構成されたグループです。私たちは、子どもが四季の出し物や行事を体験することを通して、自然の変化や地域の魅力を感じ、楽しみながら学ぶことのできる場を提供することを目標として活動しています。10月には秋を感じられるお祭りを、12月にはクリスマスイベントを開催しました。」
③【東洋大学】東洋大学点訳サークル
タイトル:『設立1年目のふりかえりと今後の目標』
活動紹介文:「点字・点訳に関する啓発や、アクセシビリティにおける学生同士での共助を目標に活動している団体です。
設立1年目となる今年度は、メンバーの多くが初心者であることから、点字の学習や学内外との繋がりをつくることを中心に取り組みました。最終目標は、「学祭パンフレットの点字版を発行する!」ことです!」
④【跡見学園女子大学】マネジメント学部 安藤ゼミ
タイトル:『雑がみ様をさがせ!― 雑がみ分別支援AIアプリ「ECOPON」で広げる雑がみレスキュー ―』
活動紹介文:「通販の梱包資材の急増等で紙資源の需要は高まる一方、新聞や雑誌の減少で国内の古紙の確保が難しくなっています。そこで我々は、一般ごみに紛れがちな菓子箱やPPC用紙などの「雑がみ(様)」を救うため、雑がみ分別支援AIアプリ「ECOPON」を使った子ども向けワークショップを実施し、楽しく分別を学ぶ場を提供しています。今後はこの「雑がみ様をさがせ」の取り組みを文京区内の大学にも広げたいと考えています。ご協力をお願いします!」
⑤【拓殖大学】行こうよ!文京浴場♨〜学生プロジェクト〜
タイトル:『銭湯を通じた地域活性化』
活動紹介文「行こうよ!文京浴場学生プロジェクト」は、拓殖大学と跡見学園女子大学の学生が運営するプロジェクトです。文京区内にある4つの銭湯を拠点に、地域とつながるイベントを企画・実施しています。週1回の定例会では企画の立案や準備を行い、銭湯内での縁日や大学での企画、外部イベントへの参加など、幅広い活動に取り組んでいます。これらの活動を通して、銭湯を身近に感じてもらうとともに、地域の魅力を伝え、地域活性化につなげることを目指しています。」
⑥【拓殖大学】拓殖大学麗澤会ボランティア部
タイトル:『地域社会の一員になる』
活動紹介文:私たち拓殖大学 麗澤会ボランティア部は、茗荷谷駅周辺の町会と連携し、地域行事の運営補助などに携わっており、地域清掃は大学としての活動の一環として取り組んでいます。さらに、学祭では模擬店を出店し、利益の一部を能登半島などの被災地へ寄付するなど、学内外で社会に貢献する活動を行っています。本報告会では、文京区との関わりということで文京区でのボランティア活動の報告を行っていきます。
⑦【東洋学園大学】東洋学園大学社会教育ゼミ
タイトル:『こども服の譲渡会と地域の方々との学習会-子育て支援と環境問題への取り組み-』
活動紹介文:「文京区とゼンドラ株式会社との産官学連携活動として、「こども服の譲渡会」と公開学習会を開催しました。当日は約50名の公開学習会参加、約200名の子育て世帯の方に譲渡会にお越しいただけました。不用になったこども服や絵本を回収し、必要な人に譲渡するイベントを通して、ごみ削減、譲渡による子育て支援に貢献することができました。また、学習会、譲渡会を通して、子育て世帯の交流、情報共有の場にもなりました。」
⑧【東京科学大学】学生団体 aile
タイトル:『大学キャンパスで行う重度障害のある同世代の交流活動』
活動紹介文:「重度障がいのある若年層は、高校卒業後に学習や同世代との交流の機会が著しく限られ、大学進学を含む将来の選択肢が狭い現状があります。大学生と重度障害のある同世代が共に学び、交流できるイベントを企画・開催しました。この活動を通して私たちは、大学というリソースを活用して共生社会の実現に向けた開かれた学びの場を作ることを目指しています。」
⑨【東京大学】東京大学五月祭常任委員会
タイトル:『第98回五月祭の開催』
活動紹介文:「五月祭常任委員会は、毎年5月に東京大学の本郷・弥生キャンパスで開催される学園祭「五月祭」を運営する学生自治団体です。
約300名に及ぶ委員が活動する中で、単に学園祭の運営を行うだけでなく、持続可能なものとなることを目指しています。
昨年度は本郷地域全体を巻き込んだお祭りとするために、地域活性化の一環として、キャンパス周辺の飲食店を公式SNSで紹介する活動なども行いました。」
⑩【東京大学】OIKOS東大
タイトル:『大学を使った子どもの居場所の可能性について』
活動紹介文:「私たちOIKOSは、子どもたちが明日を楽しみにできる社会を目指し、学生主体で子どもや若者の居場所づくりに取り組んでいます。その一環として東京大学公認学生団体OIKOS東大が、文京区内の大学キャンパスを拠点に子ども若者食堂を運営し、食事と安心できる居場所、学びや体験の機会を地域に開いています。現在は東京大学での実践を起点に、東洋大学、中央大学、東京科学大学へと活動を広げ、大学発の居場所モデルの展開を進めています。」
(文京区に限らず他の地域でも活動を行った団体)
⑪【中央大学】Vote at Chuo!!
タイトル:『若者による若者に対する対話型主権者教育』
活動紹介文:「Vote at Chuo!!は2015年に中央大学で活動開始した主権者教育サークルです。「若者が当たり前に考えて投票に行く文化を創る」という理念のもと、大学生を対象とした投票啓発活動や、中高生を対象とした主権者教育活動を行っており、教育学や政治学の手法を用いながら「対話」をキーワードに企画を行っています。現在は、茗荷谷キャンパスを活動拠点に約20名のメンバーで活動しています。」
⑫【東京学芸大学】NPO法人カーレットジャパン協会
タイトル:『若い世代に広めるカーレット』
活動紹介文:「カーレットはカーリングの卓上版の共生社会型スポーツです。性別、年齢、障がいの有無などに関係なく誰でも楽しめるスポーツとして、協会として今年度から若い世代にもカーレットを広めたいと思い、1年間活動してきました。今後も主に学生に広めていけるように活動していきたいと考えています。」
⑬【日本女子大学】日本女子大学薬袋研究室(地域居住)
タイトル:『釜石唐丹文化継承』
活動紹介文:「私たちは、日本女子大学の社会連携活動支援助成の活動チームとして採択された団体です。昨年から日本女子大学学生有志が行っている「さくら祭り鉄砲隊継承プロジェクト」を引き継ぎ、岩手県釜石市唐丹町と連携しながら、学内での鉄砲隊の普及や、唐丹町での世代間交流を行うワークショップなどを行っています。」
⑭【文京学院大学】まちづくり研究センターふじみ野
タイトル:『埼玉県ふじみ野市〜次世代につなぐ「平和のカタチ」〜』
活動紹介文:「埼玉県ふじみ野市には、約80年前まで、戦争で使う爆弾等を製造する兵器工場がありました。そこは現在、市役所やマンション、学校、商業施設などになっており、戦争の面影はなくなっています。ふじみ野市にキャンパスがある文京学院大学では、かつての悲劇が繰り返されないよう、地域史を研究し、語り継いでいく活動を行っています。」
⑮【東洋大学】I KANRA~甘楽町学生愛好会~
タイトル:『地域での活動や街の魅力をご紹介します。』
活動紹介文:「群馬県甘楽町の学生愛好会「I KANRA」です。学生や地域に関心がある方と甘楽との橋渡しとなれるように活動しています。今回は甘楽町の紹介と共に現地での地域おこし協力隊インターンの活動の一部をご紹介します。」
⑯【東洋大学】青いビブス
タイトル:『【青いビブス】一年間のあゆみ』
活動紹介文:「東洋大学能登復興支援団体【青いビブス】です!私たちは主に現地で活動を行い、地域住民の方々と関係人口を築きながら支援を行っております。現地での具体的な活動内容としては、瓦礫の撤去や家財の運び出しといった作業系の支援に加え、仮設住宅にお住まいの方々との交流会や子ども支援などを行っています。また、「現地に行かなくてもできる復興支援とは何か」という問いを常に持ち、定期的にミーティングを重ねています。」
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さまざまな思い、それぞれの視点を持って活動をおこなっていることが改めて分かり、学生たちの頼もしさを感じる時間となりました。
短い時間でしたが、発表をしてくださった学生のみなさま、本当にありがとうございました!
後半は、大学や団体を超えた交流を目的としてグループワークを行いました。
自己紹介の後、2つのテーマを話し合っていただきました。
まず1つ目のテーマは『今日の報告会でいちばん「いい!」と思った団体』。
自分が所属している団体の良さを他の団体から言ってもらうことで得られる新たな発見と、自分の団体に参考となる運営方法を見つけられる時間となっていました。
そして2つ目のテーマは『日頃の活動について思うこと』。
今日の報告会で疑問に思ったことや、参加者・団体に聞きたかったことなど自由に話してもらいました。その中でも多かったものが、外部への広報や外部団体との連携について。他にも、自分が卒業した後の次世代への引き継ぎ、次世代との関わり方をどのようにすればよいのかも多く出ていました。
どれも同じ悩みを抱えたことがある学生同士だからこそ、より多くの人に届くSNS投稿の仕方を教えていたり、引き継ぎのタイミングや代替わり後のサポートの仕方を聞き合っていたりなど、運営の方法を具体的に話し合っている様子が印象的でした。
アンケートの声をご紹介します。
・どの団体も有意義な活動をされていて、ほかのボランティアの取り組みや地域活動から刺激を受けたり、やってみたいと思えることもあってよかったです。
・様々な団体の活動を知る機会をいただきありがとうございました!これからの自団体の活動を広げる大きな一歩になったと感じています。
会の最後の集合写真は、普段学生さんの活動をサポートする大人たちの撮影タイム。
この会で学んだ新たな視点や出会った縁を大切にしながら、これからもさまざまな分野と地域で活躍していっていただければ私たちとしても嬉しいです!
今回の報告会は、拓殖大学に会場を提供していただき、文京区の後援、学生支援担当者連絡会議の参加校のみなさまのご協力を賜り、開催いたしました。
地域連携ステーションが主催するネットワーク会議である学生支援担当者連絡会議は、2か月に一度開催し、各大学を順番に会場としてお借りしながら毎回貢献活動にまつわるさまざまな情報交換を行っています。
(令和7年度 学生支援担当者連絡会議の各会場)
第1回 文京区社会福祉協議会
第2回 順天堂大学 本郷・お茶の水キャンパス
第3回 東洋学園大学 本郷キャンパス
第4回 拓殖大学 文京キャンパス
第5回 跡見学園女子大学 文京キャンパス
3月の報告会に向けて、準備から当日までご協力くださった拓殖大学のみなさまをはじめとする、すべての関係者のみなさまに厚く御礼申し上げます。
今後も、文京区社会福祉協議会 地域連携ステーションは区内大学による社会貢献活動、地域連携活動の推進、学生によるさまざまな取り組みの推進を目指して各種事業を行ってまいります。
次回の報告会もお楽しみに!
(リンク集)
・拓殖大学地域連携センター:https://www.takushoku-u.ac.jp/summary/laboratory/rlc.html
・拓殖大学オレンジプロジェクト:https://plan2030.takushoku-u.ac.jp/action/about/
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▽文京区社会福祉協議会 地域連携ステーションの情報発信
https://www.d-fumi.com/news_important/news-20211222183302
▽ホームページ
https://fumicom.tokyo/
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