言わずと知れた「超高齢社会」となった日本。
『「長生きするのも悪くない」と思える社会はどんな社会?』
こんな問いかけに、みなさんはどんな社会を思い浮かべますか?
今回のゲストである桑原 静さんは埼玉県を活動拠点とし、『長生きするのも悪くない』と思える社会を考え、実現することを目的とした活動を行っています。
まず冒頭では、桑原さんが活動を始めるに至った経緯をお話していただきました。
20代はwebコミュニティサイトの企画・運営の仕事をし、コミュニティのおもしろさを実感。30代にはNPOの事業化を手助けする仕事に転職。さらには、自身も現場に踏み込みたいと考えるようになり、元々おばあちゃん子であったことも理由の一つとなり、2011年にBABAlabを立ち上げたそうです。
「シニアの本音を生かした場づくり」を大事にしているというBABAlab。
冒頭においた『「長生きするのも悪くない」と思える社会はどんな社会?』という質問に対して、BABAlab独自に上記の仮説を置いているそうです。
この仮説をもとに、様々な取り組みが生まれています。
得意を生かした100歳まで働くことができる、BABAlabさいたま工房。
月一勉強会から生まれた、Youtubeチャンネル「BABAlabシニアチャンネル」。
「おじさんを一括りにしないで!」と言われて生まれた、おじさんの発信の場「ジジスクール構想」。
など、様々な場面で生まれたアイデアを形にしている点に、単純な営利目的の企業とコミュニティビジネスの違いをみることができます。
BABAlabがコミュニティビジネスと、重要としている点は『地域のつながりの中でやっていること』だと桑原さんは言います。
「1分間のプレゼン&おしゃべりを楽しむ会(SHOW&TELL)」は、その日のテーマに合わせて持ち時間の中でプレゼンをし、終了後にはざっくばらんに雑談するという企画。
このイベントを知った大学の先生から提案をもらい、シニア世代と大学生の交流の場が生まれたそうです。
このように、思いに対して共感してくれる人との繋がりがあってこそ、BABAlabが「シニアの本音」を重視した取り組みを丁寧に模索できるとのことでした。
時代の変化にともなって、BABAlabにもテクノロジーを取り込む必要性を感じた桑原さん。しかしBABAlabという名前ではエンジニアが集まらないことに気がつき、「シビテックさいたま」を立ち上げます。BABAlabと並走して運営をしながら、テクノロジーを生かした行政との協働事業などに取り組んでいます。
Zoomと、YoutubeLive配信を同時に行うフミコムcafe。今回のフミコムcafeはいつも以上にシニア世代の方がZoomから参加をしてくださいました。cafe終了後も別々の地域で、居場所づくりや地域活動を行う方同士の意見交換が行われました。
ご参加くださった56名のみなさん、ありがとうございました!
最後に、終了後のアンケートで伺った「あなた自身が「長生きするのも悪くない」と思えるにはどんな場があるといいと思いますか?」という質問の回答をいくつかご紹介します。
・無理なく働ける場があり、社会によりどころとなる居場所がある
・自分も役に立っていると実感できる場
・心身の状態に無理なく働ける場があり、社会によりどころとなる居場所がある
・安心してお話ができる人がいる場
ここまで読んでくださったみなさんは、どんな社会を想像しますか?
(関連URL)
▼BABAlab
https://www.baba-lab.net/about
▼BABAlabシニアチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCYwFllSAELCrsNewypRbtSQ
▼シビテックさいたま
https://www.civictechsaitama.com/
▼BABAlabさいたま工房
https://www.baba-lab.net/babasai
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