色合い
文字サイズ
活動報告・発行広報物

【開催報告】第57回フミコムcafe(オンライン開催)-アンケート結果からみる 地域活動とオンラインのイマとコレカラ

地域連携ステーション フミコム
  • 富坂地区
  • まちづくり・安全
  • その他
日時:2020年12月18日(金)19:00〜20:30
会場:オンラインにて開催
参加者:約30名

12月のフミコムcafeは、年に2回開催される交流会です。
7月に引き続き、オンラインでの交流会となりました。
今回はゲストをお招きするのではなく、6月に実施した「オンライン環境の整備に向けたアンケート調査」の結果を振り返り、回答者の方の実践について話を伺いながら、今年急速に拡がりをみせたオンラインコミュニケーションと地域活動について振り返り、参加者同士&フミコムスタッフでテーマに分かれてお話しましょう、というプログラムで実施し、約29名の方々にご参加いただきました。

冒頭ではZoomの機能である反応ボタンやチャットの使いかた、「投票機能」を使ってのコミュニケーションを行い、雰囲気もほぐれてきたところでサンタに扮したスタッフからの話題提供へ移ります。

48329a924e36ebc848b823a4eeefa31b.JPG
●アンケート調査結果の報告
今年6月、新型コロナウイルスの感染が拡大し緊急事態宣言が出されたことによりコミュニケーションの機会が失われました。直接会って話をする機会が減ることによりオンラインでのコミュニケーションが今後加速することを想定し、まずは現状におけるオンライン環境の整備状況と何が課題となっているのかを調査するためにアンケートを実施しました。

フミコムとして関わりのある団体だけでなく、地域のサロンや居場所を運営している方にも地域福祉コーディネーター経由で回答にご協力いただき、134件(全体の40.1%)の回答を得ることができました。
ご回答くださった方、ご協力いただきありがとうございました!
数字やグラフで見るだけでなく、みなさん自由記述の項目にもすごく丁寧に書いてくださいましたので、ぜひ調査結果を改めてご覧いただければと思います。
私たちとしても、ひとつひとつの声を丁寧に受け止め、今後もこのような事態だけでなく災害時などにも生かせるよう、事業にも還元していきたいと考えています。
ぜひアンケート結果を見ての感想や、実際にご回答いただいた方はその時の思いなど、フミコムにいらした際などには聞かせてくださいね。

*アンケート報告はこちら(PDF)>>http://www.bunsyakyo.or.jp/index.php/download_file/view/2164/1051/

アンケートを実施した目的や結果をフミコムから情報提供した後、
実際に6月にアンケートへ回答してくださり、その後も工夫して地域で活動されている地域ネットワークとらいあんぐるの大和田 裕美さんから直接会えない状況での活動のことや工夫した点についてなど話題提供していただきます。
5c048db37538eb8c61c18299fb64b94b.jpeg
●アンケート回答者である大和田さんのお話
大和田さんは「貯筋運動」という取り組みを主にだんだんひろば(大塚地区の地域の居場所)を中心に行っていらっしゃいます。
新型コロナウイルスの感染拡大により3月に居場所が無期限中止になってしまったことにより活動も中止していましたが、参加者の方の様子が気になり電話を掛けてみたところ、週1で活動に参加されていた女性が1ヶ月の間に大和田さんのことをわからなくなってしまっていました。
それ以来、参加者へ定期的に電話と手紙(運動のポスターを作成して郵送)を送付したり、大和田さん自身が週2回近所の公園で運動するときに距離を保って一緒に体操できるようにしたそうです。

人数が増えてきたところで、参加される高齢者の方でLINEを使っている方は多かったので、4月の末にはビデオ通話での顔合わせも行いました。
今まで通りの活動はできなくても、工夫したことでコロナ禍の前のように固定曜日時間での活動を再開でき、直接会話をすることで先述の女性も大和田さんのことを思い出せたそうです。
オンラインを利用して「つなぐ」ことはできても、「切り方がわからない方」には待ち合わせして教えることやご自宅まで訪問して教えることもありました。
それでも、オンラインを取り入れたことで、転居した方も久しぶりに参加してくださったり、大和田さんが携わっている活動の参加者同士をつないだりと多様なつながり方ができるようになりました。
現在Zoom、LINE、会場、電話と4つに分けて実施しているなかで、ゆるやかに顔の見える関係をこれから先どのようにつないでコミュニケーションを取れるといいのか、が課題だと大和田さんは言います。

今後は、LINEと高齢者の方の親和性が高いので、高齢者中心のプラットフォーム(ポータルサイト)を作って情報を提供していきたいそうです。
自宅にいながら貯筋運動や口腔トレーニングや脳トレができる、社会参加できるような情報提供ができればと考えていて、例えば趣味グループやボランティア、地域の店舗に声をかけてサブスクリプションの取り組みなどを少しずつ始めているそうです。

「やっぱりリアルあってのオンライン」
リアルでの関係性があるからこそオンラインでのつながりも作っていける、そうお話されて大和田さんからの話題提供は締めくくられました。
f97d95c0e03edd1aa9ac2efd54d8f0ea.jpg
その後、オンラインにおけるモヤモヤを発散して前を向いて新しい年を迎えられるように、と交流する時間をたっぷりと設けました。
Zoomの機能である「ブレイクアウトルーム」を使い、フミコムスタッフがそれぞれテーマをもって5つの部屋に分かれます。
参加者の方が話したいテーマに沿って小部屋を選べて行き来自由という新しい交流会の形にチャレンジです!

▶「オンラインで居場所は作れるのか」(根本)
▶「○○がうまくいかない〜よろず相談」(山ノ内)
▶「オンラインでの情報収集&発信について」(髙橋)
▶「オンラインイベントの組み立て方(企画など)」(吉田)
▶「オンラインでの場づくり(進め方)」(田邊&安達さん)

それぞれのテーマに沿って話を深めたり悩みを共有したりと、参加者の方同士で交流を図る時間となりました。
今後もそれぞれのテーマに近いご相談などあれば、フミコムで気軽に声を掛けてくださいね。
9cd53047a9aeea0730aee6619135776b.jpg
大和田さんからの話題提供や参加者の方からの感想を受け、直接会うことができない事態だったとしても「つながりかたの選択肢が広がったと前向きにとらえる」ことが大切だと改めて気付かされました。
「オンライン」はあくまでもツールのひとつであり、オンラインとオフライン、直接会うことができないときでもコミュニケーションや活動を止めないために選べる選択肢が増えましたよね。
どうしてつながるのか、つながった先に何を目指すのか?を改めて振り返ることで見えてくるものを大切にしながら今後も活動を継続していけるよう模索していきたいですね。

次回のフミコムcafeは2021年1月20日(水)開催です!
開催概要:https://www.d-fumi.com/article/detail/1308