<講演中のチャットから質疑応答>
・参加者の中にも、幼少期を海外で過ごした経験のある方もおられ、ご意見・質問をたくさんいただきました。その中からいくつかに東谷さんにお答えいただきました。
◆母語教育の大切さについて
・いずれ母国に帰国したことを考えると、母語の教育も大切という意見に対して、「その通りだと思います。」と答えられました。子どもの発達や文化が多様であるといった原点にかえって考えていく必要があり、困りごとを解決するには、日本語教育が大切なのか、その他の支援が必要なのかみんなが連携していくことを話されました。
◆日本の学校では、そのような多様な対応はむずかしいのでは?
・学校へのスクールカウンセラーなどの専門職の配置は進んできているのに、専門職間の連携となるとなかなか難しいことを話されました。
◆心理職にもっと外の場に出ることが増えたら。
・実は心理職は分析対象が人の「こころ」を扱っているので、一定の枠を超えないように気を付けているそうです。取り返しのつかないダメージを与えてしまうこともあるのでなかなか心理職が思い切った行動にでるのは難しいとのことでした。
◆さいごに
・東谷さんがご自身からこのようにまとめられました。子どもは一日のせいぜい6~7時間を学校で過ごしているに過ぎず、大半は家庭や地域ですごしているといいます。子どもの背景にある多様な文化を理解して、支援できることはたくさんあり、例えば「やさしい日本語」を使って話すことも理解をすすめる良い取り組みとのことでした。
その後もしばらくお話は続き、文京区ではこんな活動をしている方も・・・ということで司会から紹介されたのは、文京多言語サポートネットワークさん。文京区内で、日本語を母語としない子どもや保護者への支援を行っていらっしゃいます。参加いただいた坂本さんと東谷さんで「やさしい日本語」で多様な方々とコミュニケーションをとっていくことが大切ですね・・と話に花が咲きました。
▼文京多言語サポートネットワークのホームページはこちらです。
https://bunkyotagen5sn.wixsite.com/info
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今回も、2名の方がグラフィックレコーディングを描いてくださいました。ありがとうございました。
館内に掲示しておりますので、ぜひいらした際にはご覧ください!
次回、10月21日(水)19:00~20:30 オンラインにて開催
第55回「面白がってやることが人やまちを元気に~街に飛び出すコミュニティナース~」をテーマにお送りいたします。ぜひ、ご参加お待ちしております!
開催案内:
https://www.d-fumi.com/article/detail/1254