すでに寄付チラシを作ったことがある、これから作ろうと思っている、予定はないが関心がある-様々な状況の参加者がいらっしゃることを把握したうえで講座がスタートしました。
寄付チラシをつくる上で一番のポイントは、ずばり「チラシを渡す「相手」を中心に考える」ということ。
チラシは作る団体のものではなく、渡す相手との共有物。
伝えたいことを伝える場だけではなく、相手が知りたいこととの両立がポイントとなります。だからこそ相手を中心に考えることが必要になります。
講座は寄付チラシをつくる上での7つのチェックポイントを順に説明していきました。
デザインと料理は似ていて、段取りが大事、と話す林田さん。
だからこそチェックポイントを順序だてて考えていく必要があります。
順を追ってみていく前に、基礎となる視点の共有がありました。
内閣府の「市民の社会貢献に関する実態調査」の中の質問項目に「あなたが、寄付をするにあたり妨げとなることはありますか。」という質問に対し、
経済的な余裕がないという理由のほか、
・手続きが分かりにくい
・(判断に足る)十分な情報がない
・寄付をしても実際に役に立っていると思えない
・寄付先の団体の信頼度に欠ける
といった理由が挙げられます。
参考:
https://www.npo-homepage.go.jp/toukei/shiminkouken-chousa/2019shiminkouken-chousa
ここから考えると、信頼されるような内容であること、寄付が役立っているということ、寄付しやすい仕組みづくりが大切であることが分かります。
また、非営利活動のマーケティングを考える上では、自分への便益、時間や金銭などのコスト、他者からの影響、自己有効性のバランスを考えるということも、寄付を考える上では参考になる情報です。
最後は質疑応答の時間を多めに取りました。
Q チラシだから見栄えも大事だがチラシ初心者でもこの型なら外さない、みたいなものがあるか?
A レイアウトそのものには著作権はないので、このチラシはいいなと思ったものレイアウトを模倣してみるところから始めてみるといいかもしれない。写真を使う場合は、本文だけでなく見出しも付けることでメリハリが出て目に留まる率が上がる。 キフフの製作実績などの寄付チラシを参考に。
https://kifufu.net/case/
Q プライバシーの配慮などで受益者の写真を掲載することが困難な場合の工夫の仕方は?
A 文章に添える写真については、こだわりすぎず、何となく雰囲気が伝われば文章だけよりは伝わりやすさが変わってくる。目に留まる要素として、写真でなくイラストのような形もあり。
林田さんは目に留まった、チラシなどの製作物、ロゴ、イラスト、フォント、コピーなどデザインに関するものについては写真でとってクラウドのドライブに分類分けして保存していつでも見られるようにしているとのこと。
いいアウトプットをするためには、日ごろから自分でも意識してインプットをしていくことも大事ですね。
このほかにもたくさん質問をいただきました。
講座後のアンケートでいただいた質問については、キフフのYouTubeチャンネルで林田さんが答えてくださっています。
こちらはどなたでもご覧いただけますので講座の様子を知ってみたいという方も是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=lTpMm8jol3Q
フミコムでは今後も活動される皆さんにとって、”痒い所に手が届く”様な講座を実施していけたらと考えています。広報など活動を知らせていくことに向き合っていくことを通じて、そもそも活動で大事にしたいこと、団体の運営体制などを見直すきっかけにもなればと思っております。
活動に関する相談は随時お受けしておりますので、お気軽にフミコムまでお問い合わせください!
そして、本講座でもオンライン参加で内容をグラレコしてくださった方が!このような形での貢献も増えてきて、いろいろな「参加」の形があるなと実感していますし、引き続きさまざまな形での参加のあり方をフミコムとしてもチャレンジしていきたいと思います!