まずは今川さんのお話から、交流会はスタートしました。今川さんと言えば、東京山の上大学をはじめとするさまざまなコミュニティの代表を務め、「誰もがやりたいことができる社会を創る!」ことを目標に活動されているとてもエネルギッシュな方ですが、今回はその原点からお話しいただきました。
会社勤めをしていた頃、なかなか職場に馴染めず、苦労している同僚の方に「どうしても合わないのであれば、違う仕事を探した方が良いのでは」と心配していたそうです。しかし、その方には会社を辞めるという選択肢そのものがないことを悟り、今川さんは徐々に合わない仕事を続けなればならない社会そのものを変えていきたいと思うようになったと仰っていました。
現在も同時にいくつもの企画を進めている今川さん。「好きだからやっている!情熱があればスピード感も出てくる」という信念のもと、来年はさらに仲間を作って増やしていきたい、今この人に会いたいと思う人とつながりたいと意欲的です。多くの人が“well-being”(幸福度)を高められるよう、これまで以上にいろいろなイベントを行っていきたいと考えているそうです。
今川さんはつながりを「毛糸玉」と表現されました。最初は小さく単色だったものが、これまでの数多くの出会いや学びを通じて、いろいろな色を持つ大きな毛糸玉になってきたと仰っていました。これを更に大きくしていきたいというお話に参加者の皆さまは頷きつつ、聴き入っていました。
志知さんがこの活動を通じて自らアクティブにつながりにいく理由は、「この企画を完成させることで、文京区を知ることにつながると思ったから」であり、「現在から未来へとつなぐことに喜びを感じたから」だそうです。そのためには撮影する人と三回は会い、時間を掛けて関係を深めていくそうです。たしかに撮影の進捗は遅くなりますが、つながりを創るためには必要なプロセスなので、関係づくりには時間を掛けていると仰っていました。
最後に志知さんは「文京区を好きな人と知り合えることで豊かな気持ちになる。なぜなら、文京区は私の故郷だから」とお話しされました。文京区への熱い思い、そして志知さんの撮影した写真の数々に、参加者の皆さまからも感嘆の声が上がっていました。
今回は交流会ということもあり、普段以上に交流タイムを多く設けました。ペアやグループでゲストの方のお話の感想、自分にとってのつながりとは?2020年に向けて、つながりをどうしていきたいのか?といった内容について、思いを語っていただきました。参加者の皆さまがゲストのお話に感化された部分もあったようで、交流タイムも盛り上がりを見せていました。また、その後の質疑応答でもゲストのお二人への質問の声がたくさん上がっていました。
参加者の皆さまの声をアンケートからの抜粋という形で、ご紹介させていただきます。
・住まいがある地元とはつながりが薄いので、2020年は是非、地元とのつながりを深めたい
・来年は今年つながった人々を大事に熟成させていきたい
・勇気と大胆さを持って、何をしでかすか、わからない人になる
・もう一度、枠を外して新しいチャレンジをしてみたい
交流会終了後もゲストや参加者同士の交流が続いていました。今回の交流会で生まれたつながりが地域に還元されていくこと、あるいは交流会への参加をきっかけに、新たな一歩を踏み出す方がいることを期待しています。
今回の交流会では2名の方が、グラフィックレコーディングを実践してくださいました。館内に掲示しておりますので、是非ともご覧いただければと思います。
フミコムでは今後も地域の課題を知るはじめの一歩、新たなつながりを創るきっかけの場としてフミコムcafeを開催していきます。
次回は1月22日(水)、「-障害者スポーツから学ぶ-諦めない心、“つながり”のチカラ」 をテーマに開催します。
https://www.d-fumi.com/member/article_detail/1099/
引き続き、皆さまのご参加をお待ちしております。