最初に竹内さんから自己紹介があった後、アイスブレイク代わりに「これまでで恥ずかしかった経験」についてお隣の方と話をしました。よかったことよりも、恥ずかしかったことを話した方が場の空気が和らぎます。
続いて、竹内さんがアルバ・エデュの活動を始めたきっかけである、ご自身が民間企業にお勤めの際にプレゼン力が必要だと思ったエピソードについて話があり、そこからアルバ・エデュの活動をどう展開していったか、「話す力」の授業を子どもたちに届けることによって子どもたちにどんな変化が見られたかの説明がありました。プレゼンによって自分を表現することで、学力が向上したという研究も出ています。
また、今の教育のあり方を変えようという公的機関の方の横のつながりをつくることによって、社会を変えていくうねりにしていきたいという熱い思いも語られました。
社会に出て求められる能力は何かというアンケートでは断トツ一位で「コミュニケーション力」が挙げられています。でも学校教育ではカリキュラムとしてはコミュニケーション力を育てる科目はありません。
このギャップを少しでも埋めていくべく、総合学習の時間の中で「話す力」に取り組んでもらえるように、出前授業だけでなく、先生たちが授業を行えるようなカリキュラムの作成なども行っているとのことでした。
竹内さんは、「話す力」によって、
・自信がない子、声が小さい子
・何か心につかえがあってやる気の出ない子
・一般教科が苦手な子や浮きこぼれの子、いわゆる「フタコブ」の子
このような子どもたちが自己肯定感やライフスキルを伸ばせるようにとの思いでこの事業を行っています。
話す力が身につくことによって、好きなことを話して巻き込み、苦手なことを話して助けてもらう―プレゼン教育とは、人生に「問い」を立てる授業なのだと竹内さんは話します。そんなコミュニケーションがあふれる社会になるといいですね。
さて、話す力には3ステップあります。すなわち、「考える力」「伝える力」「見せる力」、これらひとつひとつについて実践交えながら考えていきました。
実は伝える前に考えるステップがとても大事。企画などでも準備が8割とよくいわれますが、それに似ているのかもしれません。
話す内容を広げ、深めたり、自分の「思い」を入れたり、わかりやすい言葉を使ったり。
ここで、2人1組で、ひとりがある国旗をみて、見ていないもうひとりに言葉だけで国旗の特徴を伝えて描いてもらうというワークをしました。相手に伝わるように表現することって、簡単なようで意外と難しいことを実感できたのではないでしょうか。
「伝える力」では、目線や発声など具体的なコツを学びました。
最後に「見せる力」。 ついつい伝えたいことがたくさんあるとスライドに文字を詰め込みたくなりますが、それでは相手は見る気がうせてしまうので、できるだけ文字を減らし、絵や写真で見せていくことが大事であること、何よりシンプルなものが実は一番伝わりやすいですね。
ひととおりの「話す力」を学んだところで、最後は個人で90秒で自己紹介と今後取り組んでいきたいことを伝える原稿作成にチャレンジ。4人1組になって、これまでの学びを活かしてプレゼンし合いました。
大事なのは、「好き」なことを話すことで応援の輪が広がること。終わってからお互いに「あなたならできる!」と声を掛け合いましたが、日常でもそんな応援が交わし合える関係性が広がっていくといいですね。
受講生からも大好評だったプレゼン朝活。また機会があれば開催し、プレゼン教育を広める輪も広がっていけばいいなと思っています。お楽しみに!