日時:2019年10月23日(水)16:00~17:30
会場:サンクチュアリ出版 イベントルーム
10月23日(水)に今年度2回目の企業地域連携推進ネットワーク会議を開催しました。
今回は、会場をフミコムではなく、昨年社屋を文京区向丘に移転されたサンクチュアリ出版さんのイベントルームをお借りして実施しました。
当日は企業や社会福祉法人、教育機関の方等、30名近い方にご参加いただきました。
今回の会議は、地域や社会福祉協議会と連携して様々な取り組みを推進している企業からの発表や事例報告を中心に行いました。
まず最初にお話しいただいたのはサンクチュアリ出版さんです。お話は会社紹介からスタートし、現在取り組んでいる養蜂プロジェクトについても話していただきました。サンクチュアリ出版さんでは、お世話になっている方々に自作の蜂蜜を贈ることを目的に、養蜂プロジェクトを2019年4月からスタートしました。その取り組みを知った社協は、養蜂を通じて地域のつながりづくりや参加者の健康づくりになるのではないかと考え、サンクチュアリ出版さんに協力を依頼しました。まさにゼロからのプロジェクトということで、まだまだ手探りで進めている状況ではありますが、企業と地域の方との合同プロジェクトということで、参加者の皆さまも興味津々といった様子で聴き入っていました。
続いてお話しいただいたのはエーザイさんです。エーザイさんは2015年に文京区と「認知症の人とその家族を地域で支えるまちづくり連携協定」を締結しています。その中で、本業を生かした文京区との連携、社屋のスペースでのプログラム提供、千石三丁目で進めている新たな居場所づくりプロジェクト等の活動を行っています。社屋のある地元文京区での社会貢献活動により注力する必要性を感じ、「認知症をはじめとした健康問題について、ともに取り組めるような関係を築く」ことを目標に、様々な取り組みを進めているということです。社協とは特に、千石三丁目の新たな居場所づくりプロジェクトで連携しています。この新たな拠点では、地域の活性化や交流の場としての活用はもちろん、現在社屋を活用して毎月開催しているシナプソロジー(楽しく脳を活性化させて、認知機能の低下を予防するプログラム)の実施も予定されています。プロジェクトもいよいよ大詰めとなってきており、お披露目の日も間もなくといった状況です。
その後、新興出版社啓林館さんより、お話しいただきました。啓林館さんでは教育と関連した地域貢献ということで、地域に密着したイベントを開催しています。お話の中で、特に町会との関係性づくりを大切にしていると仰っていました。実際にイベントの来場者の内訳を調べると、町の掲示板を見て来た人が多いということがわかったそうです。それを町会に伝えると非常に喜んでいただけたようで、現在まで良い関係性が築けているそうです。また、今後の構想としては、文京区内の企業や教育機関等が開催しているイベントを同日に実施し、大勢の方がそれぞれのイベントを行き来できるようにしたいと考えているそうです。スタンプラリーを導入するなどして、一つのイベントに来た方が複数のイベントに参加する導線を作ることで、主催者にも来場者にもメリットがあると仰っていました。一企業単位ではなく、各企業が連携して地域貢献を推進していこうというお話に、参加者の皆さまは真摯に耳を傾けていました。その後、啓林館さんのサイエンスイベントで恒例になったバンジーチャイムの実演もあり、大盛り上がりとなりました。
それぞれの企業に共通していたのは、「自分たちの力だけではなく、周囲の参画も得てやっていきたい」という思いでした。企業、地域住民、教育機関、行政、社協と様々な立場の方が連携することで、これまで以上に文京区の活性化につながります。この思いを多くの方が持っていることを確認できたことは、今回の会議の大きな成果でした。
その後、文化シヤッターさんからBXマルシェの報告、シードさんより海洋プラスチック問題に取り組む「BLUE SEED PROJECT」、リアン文京さんよりフードロスや障がい者の社会参加に取り組む「あなたのまちへ~ムダゼロキッチン~」プロジェクトの説明がありました。気が付けばあっという間に90分が過ぎ、終了の時刻を迎えました。今回も内容盛り沢山でしたが、濃密で有意義な時間を共有することができました。こうした形で定期的に集まり、情報共有とつながりづくりができる場の必要性を再確認できました。
フミコムではこういった場を通じて、話題提供者と参加企業や団体、あるいは参加者同士のつながりが生まれるよう、継続してサポートしてまいります。
CSR担当者に限らず、新規事業を担当される方や社会課題解決・地域連携に関心のある企業の方のご参加も随時お待ちしておりますので、フミコムまでお気軽にお問い合わせください。